新製品「Figur G15」の取り扱いを開始 金型・スタンピング不要で板金成形 ~独自のDigital Sheet Forming (DSF)技術~

2024年10月22日
Desktop Metal社(本社:アメリカ マサチューセッツ州)傘下のFigur社製最新板金加工成型機「Figur G15」の取り扱いを開始いたします。

Digital Sheet Forming (DSF)技術を使用した板金加工成型機

  Figur G15は独自のDigital Sheet Forming (DSF)技術を採用した板金加工成型機です。デジタルデータを基に精密に制御されたツールヘッドを板金に直接押し付けることで、金型や従来のスタンピングプレスなしに板金成形を行います。リードタイムとコストの削減、少量試作やオンデマンド生産、従来工法では成形不可能な形状の加工を実現し、デジタル製造に革命を起こします。

品質と精度のためのユニークな技術

 ガントリーからの力が板金全体に均等に作用するようにマシンを制御することは、デジタルアプローチの開発において最も重要です。予期せぬ変形は精度に影響を与えてしまうからです。Figur G15では変形を制御し品質と精度を保つ独自のバッキングシステムと、表面をきれいに仕上げる専用のツーリングシステムを組み合わせることで、従来の金型プレスに代わる最新で柔軟なオンデマンド製造方法を提供します。

Digital Sheet Forming (DSF)技術

 Digital Sheet Forming (DSF)とは、精密に制御されたセラミックのツールヘッドを有するガントリーを、最大2,000ポンド(約907kg)の力でシートメタルに押し当てて成形加工をする、Figur 社の特許出願中の技術です。 成形中の力の分散を削減する独自のビルドボックス設計により、高精度成形を維持し、デジタルシートメタル成形の精度の低下や力分散の予測不能性などの課題を克服しています。 また、Figur G15は高品質な表面仕上げを実現するための後処理がほとんど不要です。

対応するシートメタル

 Figur G15は各種板金に対応しており、様々なニーズに応えます。各材料に対する加工プロセスを細かく調整しており、さらにはユーザーと協力しながらあらゆるシートメタルに対応できるよう開発を行っております。

【対応材料】

アルミニウム         2.5mm(10Ga)
スチール         2.0mm(14Ga)

*すべてのアルミニウムは、O状態またはアニール状態であること。硬化材は使用しないこと。

Figur G15 Proへのアップグレードで追加機能に対応

 Figur G15は”Figur G15 Pro”へアップグレードすることでツールヘッドを自動で切り替えられる「ツールチェンジャー」の他、「ツール測定」「自動部品潤滑システム」「自動機械潤滑システム」の4つの追加機能に対応。より高度で、かつ信頼性の高いオペレーションが可能になります。

「Figur G15」詳細スペック

Figur G15
方式 Digital Sheet Forming(DSF)方式
最大シートサイズ (XY) 1,600 x 1,200㎜
成形エリア 1,450 x 1,000㎜
Zトラベル 400㎜
成形力 2,000 ポンド X、Y、Z
成形速度 1m/秒
対応材料 アルミニウム   2.5mm(10Ga)
スチール    2.0mm(14Ga)
*すべてのアルミニウムは、O状態またはアニール状態であること。硬化材は使用しないこと。
電源要求 480 V / 3相 / 20 kW
本体サイズ/重量 2,800 x 2,200 x 1,800mm / 3,700㎏
*上記内容は予告なく変更される場合があります。