最新技術の活用が進む自動車業界における3Dプリンターの活用例や、弊社でご提供する様々な自動車業界向けソリューションをご紹介いたします。
布や皮革への3Dプリント
ハイブランドにおいて、布や皮革の上に直接造形できる3Dプリンターが実製品の製造に活用されています。
自動車の内装では、凹凸のある柄や模様を施すなど、3Dプリンターだからできる表現を足すことで、新たなデザインを実現することが可能です。また3Dプリンターによる製造は、オーダーメイド品の製造に適しており、従来よりも手間やコストを抑えてより多くのオーダーに対応することが可能です。
生地へのプリントが可能な3Dプリンター
「生地」に直接3Dプリントが可能な3Dプリンターとして、Stratasys J850 Prime FabriXをご提案いたします。
綿、麻、フェルト、ポリエステル、スウェード、革などの生地に直接印刷が可能で、0.2~2.5㎜までの厚さの生地に対応しています。
さらに印刷表現が幅広く、60万色ほどのフルカラーかつ、硬質・軟質材料、透明・不透明材料の組み合わせが可能です。印刷時には専用マウントが対象の生地をしっかりとグリップし、ズレることなく正確に印刷を行います。
生地と印刷物の癒着性も高く、ストラタシスの特許技術により通常の布やメッシュ生地でも、材料樹脂を繊維にしっかり絡めて接着します。それによりモデルの剥がれを防ぎ、機能性を実現します。
3Dプリンターでの実パーツ生産
過去、自動車部品において3Dプリンターでの実装パーツの製造は困難でした。最大のネックであったのは生産性です。しかし近年、3Dプリンターの技術が進歩し、高い生産性を有し実生産として活用できるレベルの機種が複数登場しています。
射出成型ではできない形状を金型レスで造形をすることで、新たな展開が望めます。
造形材料が幅広い、光造形方式の3Dプリンター
Origin Twoは、実生産での使用に適した光造形方式の3Dプリンターです。高強度、高い衝撃耐性、弾性、耐候性に優れたパーツの造形が特長です。
Origin Twoでは、従来の光造形方式の3Dプリンターよりも解像度を大幅に高めることで高精細・量産に使えるレベルの造形品質を実現しています。
また複数台を1ユニットとして増設することにより生産性を向上し、実生産にも活用いただけます。
さらにOrigin Twoは使用可能な造形材料が幅広く、射出成形の生産や、金属パーツからの軽量化・置換えを前提に開発された多様な物性の光硬化樹脂が揃っています。
材料開発が日々進められており、市場で最も柔軟な材料の選択肢を持つ工業用光造形3Dプリンターであるといえます。
最新技術により、実生産に適した3Dプリンター
Stratasys H350は最新技術の『SAFテクノロジー』を採用することにより、大量生産・短期生産の現場において、耐久性・機械特性に優れたパーツの安定造形が可能です。
高精度かつ、強度の「等方性(積層方向に影響されることなく、全方向に均一な強度を持つ)」を実現し、フルサイズで高スピードに造形可能なため、実生産に最適なモデルです。
大きなパーツの造形から、細かい機械特性をもったパーツの造形まで、均一で滑らかな表面を実現し幅広い業界で活用いただけます。
またパーツ当たりのランニングコストを削減することで、生産効率を最大限にまで引き上げます。
海外では既に3Dプリンターを「実生産」で使うことが当たり前に。
そのノウハウが一足飛びに得られるとしたら?
1つの製品に、何個の部品が使われていますか?会社全体では、何種類の部品がありますか?
多い企業では万単位の部品が存在すると思います。
それらの部品の中から3Dプリンターでの生産に向いている部品を自動で見つけ出し、
続々と生産を効率化していけるシステムがあるとしたら、御社の生産はどう変わるでしょう?
御社にインストールするシステム
3Dプリンターによる部品試作、治具・固定具
3Dプリンターを試作品のみならず、治具・工具の生産に用いるケースは既に一般的となりました。
必要なときに必要なだけ造形することができ、仕様変更も容易なため、製品ラインの組み替えや日々の改善に活かせます。
コストを抑えて導入可能な3Dプリンター
Stratasys F170はFDM方式の工業用3Dプリンターです。ほぼメンテナンスフリーを実現しており、初めて工業用クラスの3Dプリンターを導入されるお客様におすすめです。
高精度・高速・高安定性を持ちながらも、価格を抑えてご提供しています。
造形材料には強度・靱性のあるABS材料の使用が可能で、試作から治具工具にご使用いただけます。
造形サイズが大きく、より豊富なモデル材を選択可能な3Dプリンター
Stratasys Fortus450mcはF170と同様、FDM方式の工業用3Dプリンターです。より大きいサイズの造形物やスーパーエンプラなどの高機能材料が必要なお客様におすすめです。
広範な用途に適用でき、使用できる材料の種類も豊富かつ、物性にこだわる試作用途にも対応します。
大型モデルの造形が可能かつ、造形効率を高める3Dプリンター
さらに大型の治具や大型パーツの試作を目的とされる際には、最大372,000㎤(1,000×610×610㎜)もの造形ボリュームを持つStratasys F770をご提案します。
複数のモデルを一括で造形することも可能で、効率の向上が期待できます。
高性能なソフトウェアにより、モデルが大きくなることで膨らみがちな「材料コスト」と「造形速度」を削減します。
また高い安定性を持ち、造形不良を抑えて高品質な試作・治具の造形を実現します。
自動車のセキュリティ
コネクテッドカーや自動運転など益々電子化・高度化する自動車ですが、セキュリティ面についての懸念も高まりを見せています。
最新鋭の自動車では、EUCに対するハードウェアからのクラッキング(サイドチャネル攻撃・フォールトインジェクション攻撃)による内部情報の取得や遠隔操作などのリスクは増大します。
そこでハードウェアのセキュリティ対策を行うための、様々な機器製品が開発されています。
中でもTrueCodeは、「ソフトウェア」面からハードウェア脆弱性ついて対策が可能で、組込開発やIoTデバイス開発において「コードレベルのセキュリティ対策」を実現するシステムです。
セキュリティ対策を目的に問題のあるソースコードを抽出し、該当箇所をわかりやすく提示します。結合テストの前にセキュリティリスクを発見し、品質と納期とコスト、そしてリリース後の損害リスク低減に貢献します。
自動車工場の水ろ過行程の省人化
自動車・パーツ・材料の製造工程では大量に水を使用する工程が存在します。それには工業用水や表流水をろ過して使用しますが、その際に度々起こるろ過装置の目詰まりの解消・メンテナンスのために人手を要しています。
そこで強力な洗浄力を有する、自動洗浄ろ過装置フィルトマットスポット洗浄タイプをご紹介いたします。
フィルトマットスポット洗浄タイプのろ過装置は、回転する吸引ノズルでスクリーン全面を強力に自動洗浄することが可能です。洗浄中の流量減少が少なく、ろ過水の供給を継続することができ、洗浄に人手を必要としません。
さらに洗浄性能が高いため目詰まりしにくく、ろ材(スクリーン)の交換が必要になるのは希です。もし交換が必要になっても、誰でもできる簡単な作業で交換できます。
ろ過装置にかかる手間を減らし、自動車工場の省人化に貢献します。
自動車工場の組み立てでのRFID活用
自動車部品の組み立てにおいて、セル生産方式による効率的なアセンブリが行われていますが、部品の管理や組み立ての手順書の共有にRFIDタグが使用されています。
しかしそのRFIDタグには品質に個体差があり、リーダライターでの簡易な品質チェックでは判定できず、現場でトラブル発生し生産を止めるリスクがあります。
そこでVoyantic社のRFIDタグ専用の検査装置をご紹介いたします。
Voyanticの検査装置は高速でスムーズな処理が可能で、30カ国1500以上のソリューション提供実績を誇ります。
生産管理の現場だけでなく研究開発にも使用されており、自動化されたRoll to Rollの検査装置や卓上で手動検査を行える装置など、ラインナップも豊富にご提供しております。